幼稚園・保育園の年間費用を節約!賢い親が実行する7つの方法を紹介

幼稚園や保育園にかかる費用は、多くの家庭にとって大きな負担だといえます。しかし、賢い選択と工夫次第で、費用負担の軽減は可能です。

そこで当記事では、幼児教育・保育にかかる費用を、効果的に節約する7つの方法を紹介します。紹介する方法を実践することで、子どもに質の高い幼稚園・保育園での環境を提供しながら、家計の負担を減らせるでしょう。

幼稚園・保育園の年間費用を節約したい人は、ぜひ参考にしてください。

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目次

幼児教育・保育の無償化制度を理解しよう

2019年から始まった幼児教育・保育の無償化制度は、子育て世帯の経済的負担を軽減するため、スタートした制度です。

3歳から5歳までの子どもと、0歳から2歳までの住民税非課税世帯の子どもが対象です。幼稚園・保育園・認定こども園を利用する場合に、月額上限25,700円までの利用料が無償になります。

ただし、園バス代・食材費・行事費などは、無償化の対象外です。

公立・私立の違いと費用比較(実際の持ち出し金額相場も)

幼稚園と保育園では、公立と私立で費用に違いがあります。無償化制度導入後の「実際の持ち出し金額相場」は、以下の通りです。

1. 入園料

  •  幼稚園:私立で10万円前後(公立はほとんどなし)
  •  保育園:通常なし

2. 年間費用 

<幼稚園> 

  • 公立:年間約5〜10万円程度(月換算/5千円~1万円弱) 
  • 私立:年間約15〜25万円程度(月換算/1万円~2万円程度)

<保育園>

  • 公立:年間約10〜15万円程度(月換算/1万円前後) 
  • 私立:年間約15〜20万円程度(月換算/1万5千円前後)

3.ポイント

上述の金額には、無償化の対象外となる「給食費・教材費・行事費」などが含まれます保育園の場合、公立と私立の費用差は幼稚園ほど大きくないものの、地域や園の特性によって異なるケースも見受けられます。

教育内容・設備・保育時間に違いがある場合もあるため、費用だけで判断するのではなく、「子どもの個性」「家庭の状況」「働き方」に合わせた選択が大切です。

また認定こども園の場合、利用形態(幼稚園部分か保育園部分か)によって費用が異なります。地域や園の特性によっても費用は変わるため、具体的な金額は、各施設に直接確認するとよいでしょう。

実践!7つの賢い節約術

ここからは、幼児教育・保育にかかる費用の削減につながる「節約術」について紹介します。家庭の状況に合わせて、できるものから取り入れてみましょう。

1. 自治体の補助金制度を最大限活用

多くの自治体では、幼児教育・保育に関する独自の補助金制度を設けています。

~補助金制度の例~

  • 保育料の軽減…主に低所得世帯や多子世帯を対象に、保育料の免除・減額を実施
  • 教材費の補助…一部自治体では、教材費補助の申請で絵本や文具などの一部を補助
  • 多子世帯への支援…一部自治体では、2人目や3人目に対し保育料を軽減

補助金制度は、自治体によって実施有無や内容が異なることから、自治体のウェブサイトや窓口での情報収集が大切です。申請期限が設けられているものもあるため、早めに確認するとよいでしょう。

2. おさがりを活用する(制服や体操着も)

状態のよいおさがりを選び、適切に活用することで、家計の負担を軽減できます。

おさがりは、兄弟姉妹・親戚・友人からもらえることが多いものの、地域のコミュニティグループやSNSの交換会でも、入手可能です。昨今では、「幼稚園の制服」や「保育園の体操着」なども、メルカリなどのオンラインフリマアプリに出品されています。

また、リサイクルショップやフリーマーケットでも、普段づかいができる「良質なおさがり」を見つけられる可能性があります。

セカンドストリート

3. (兄弟姉妹がいる場合)兄弟姉妹割引の園を利用する

子どもが2人以上いる家庭では、兄弟姉妹割引を提供する幼稚園や保育園を選ぶことで、節約につながるでしょう。

多くの園では、2人目以降の「子どもの保育料」を減額する制度が設けられています。割引率は園によって異なるものの、半額や3分の2になるケースも珍しくありません。

ただし、割引制度の適用条件や割引率は園ごとに異なるため、複数の園を比較検討することが大切です。

4. 教材費の節約テクニック

基本的に教材は、園指定のものを購入するものの、新品でなくてもよいケースがほとんどです。そのため、年度初めに他の保護者と情報交換し、使い回しできるものがないかを確認するのもおすすめです。

ほかにも、中古教材を扱う専門店やオンラインマーケットプレイスを利用することで、新品よりも安価に入手できる可能性があります。兄弟姉妹がいる場合は、下の子が使えるよう、保管しておくことも有効です。

5. 家庭のニーズに合う園を選ぶ

幼稚園や保育園によって、特徴や制度が異なります。

(例:給食費を安価で提供する園、教材費を低めに設定する園)

また、預かり保育の料金体系も園によって異なるでしょう。複数の園を比較検討し、自分の家庭のニーズに合う場所を選ぶことで、結果的に節約になるケースも見受けられます。園の説明会や見学時には、費用面についても詳しく質問し、情報収集する姿勢が大切です。

6.延長保育の工夫

延長保育は急な残業時などに便利なものの、頻繁に利用すると費用がかさみます。

定時で帰宅できるよう勤務先と調整したり、家族や親戚の協力を得ることで、利用回数を減らせないか検討しましょう。同じ園の保護者と協力して送迎を分担する「お迎えシェア」も効果的です。延長保育の料金体系をよく確認し、必要最小限の利用に抑えることで、節約につながります。

7. 家庭学習の充実と習い事の見直し

幼児向け家庭学習教材セットの活用で「家庭学習を充実」させれば、外部の教育サービスへの依存を減らし、長期的に教育費を抑制できるでしょう。質の高い教材を使用し、親子で楽しみながら学ぶ時間を持つことで、高額な習い事や塾に頼らずとも、子どもの基礎学力や創造性を育むことにつながります。

すでに習い事をしている場合は、必要性や頻度を見直すことも大切です。子どもの興味や才能に合わせて、本当に必要な習い事に絞ることで、費用を抑えながら効果的な教育を行えるでしょう。

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長期的な視点で費用を節約するための方法

幼稚園・保育園の費用節約は、短期的な取り組みに限らず、長期的な視点も重要です。ここでは、長期的な視点で費用節約につながる方法を紹介します。

教育費用の長期シミュレーション 

長期的な教育費用のシミュレーションは、将来の経済的不安を軽減し、計画的な節約を可能します。幼児期から大学卒業までの教育費を試算すれば、「今、我が子にかかる費用」だけでなく、「将来必要になる費用」もわかるでしょう。

子どもの成長に合わせた費用の変化や、インフレ率も考慮した精密な予測を立てたい場合には、ファイナンシャルプランナーなどの専門家への相談もおすすめです。

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 中古品を活用する 

幼稚園・保育園用品の中古品を積極的に活用することで、長期的なコスト削減が可能です。

中古の幼稚園・保育園用品専門オンラインショップを利用すれば、品質のよい中古品を安価に入手できます。

制服や教材、おもちゃなどを中古で購入し、使用後は売却することで、さらなる節約につながります。おもちゃなどは、レンタルの活用もおすすめです。 

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家庭学習を充実させる 

幼児向け家庭学習教材セットの活用で「家庭学習を充実」させれば、外部の教育サービスへの依存を減らし、長期的に教育費を抑制できます。また、親子で楽しむ知育玩具を使用することで、遊びながら学ぶ環境を整えられるでしょう。

高額な習い事や塾に頼らずとも、子どもの基礎学力や創造性をはぐくみやすく、将来的な教育費の節約につながります。 

幼稚園・保育園の年間費用を賢く節約しよう

幼稚園・保育園の年間費用の節約は、子育て世帯にとって重要な課題です。また単なる経費削減ではなく、家計全体を見直すことも重要だといえます。

収入と支出のバランス、貯蓄計画、保険の見直しなど、総合的な家計管理を行うことで、教育費の負担を軽減できる可能性があります。ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談すれば、より効率的な節約方法も見いだせるでしょう。

将来の教育費に備えた資産形成の方法についても、適切なアドバイスを得られます。

子どもが幼児期から、賢明な家計管理と教育費の節約を両立させれば、将来的な「生活の質アップ」にもつながるでしょう。



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この記事を書いた人

2児の母であり、ライター兼ファイナンシャルプランナー。子育て世代の家計管理と将来設計をサポートするため、「子育てマネーバイブル」を運営しています。豊富な経験と専門知識を活かし、忙しい親御さんにもわかりやすい金融・経済情報を発信しています。「お金の知識で、より豊かな子育てライフを」がモットーです。

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