「家計が苦しい…」
「将来が不安だけど、なにから始めたらよいの?」
このような悩みを抱えるママも、多いのではないでしょうか。
実は家計費の見直しでは、「固定費」からのスタートがおすすめです。そこで当記事では、忙しいママでも簡単にできる「固定費の見直し方法」を紹介します。適切に実践すれば、年間10万円以上の節約も夢ではありません。
家計をスッキリさせて、ゆとりある生活の一歩を踏み出しましょう。
食費の節約方法について気になる場合には、以下の記事もおすすめです。
なぜ固定費から見直すの?ママの時間をムダにしない賢い選択
子育て中のママにとって、効率的な家計管理は重要な課題です。解決策として、固定費の見直しが注目されています。
固定費とは、毎月定額で発生する家賃や光熱費などの支出を指します。固定費の見直しが効果的な理由は、一度成功すれば「継続的な節約」につながるからです。
具体例として、住宅ローンにおける月々の支払いを1万円削減できれば、年間で12万円の節約となります。しかも、毎月の追加労力なしで効果が持続します。
固定費見直しの最大の利点は、ママの貴重な時間と労力を最小限に抑えつつ、最大の効果を得られることです。早期に取り組むことで、より安定した家計の実現が期待できるでしょう。
3ステップで簡単!忙しいママでもできる固定費見直し方法
ここでは、固定費見直しを「簡単3ステップ」で紹介します。初心者や忙しいママでも、すぐに実践できる方法なので、今日からスタートしてみましょう。
STEP1:固定費の内容を書き出す
固定費見直しの第一歩は、現状の把握です。そのため、毎月の支出から「固定費」を丁寧に書き出しましょう。パソコン、スマホ、手書きのノートなど、好みの方法で構いません。
【主な固定費の例】
- 住居費(住宅ローン、家賃、管理費)
- 保険料(医療、年金、自動車、火災)
- 通信費(携帯電話、インターネット)
- 水道光熱費
- 車関連(ローン、駐車場代)
- サブスクリプション(音楽、動画配信)
- 教育費(塾、習い事)
固定費を書き出すことで、家計の全体像が見えてきます。漏れなく記載できたら、次のステップへ進みましょう。
STEP2:固定費の金額を記入する
STEP1で洗い出した固定費に、具体的な金額を記入しましょう。実際の金額の記入によって、家計の実態がより鮮明になります。
また固定費の中には、「毎月同額のもの」と「変動するもの」があります。たとえば、住宅ローンや家賃は一定ですが、水道光熱費やスマホ代は月によって変化するでしょう。変動する費用は、過去数か月の平均を記入することが効果的です。
金額を記入することで、「想像以上に固定費が高い」「この音楽配信サービス、最近使っていないかも」など、新たな気づきも生まれやすくなります。
STEP3:固定費で改善できる点をさがす
固定費削減の次のステップは、具体的な改善ポイントを特定することです。一度にすべてを見直すのではなく、難易度の低いものから着手することで、持続的な取り組みが可能になります。
まずは、難易度が低い項目からスタートするとよいでしょう。
固定費改善で難易度が低いもの
1. サブスクリプションサービス
YouTube Premium・Apple Music・Spotifyなどで、使用頻度の低いサービスがあれば、解約やプラン変更を検討するのも一案です。月500円の削減であっても、年間では6,000円の節約になります。
2. 水道光熱費
ガスや電気の契約会社変更で、料金を抑えられる可能性があります。日常的な節約習慣の見直しも、効果的です。
【日常的な節約習慣の見直し(例)】
- 入浴回数の見直し
- 節水シャワーヘッドの導入
- 電気契約アンペアの最適化
小さな改善が積み重なれば、やがて大きな節約につながります。
次に、難易度が「中程度の項目」に取り組むとよいでしょう。
固定費改善で難易度が中程度なもの
3. 保険料
保険料では、「医療保険」「生命保険」「自動車保険」「火災保険」などを、定期的に見直します。保険は、ライフステージや契約状況の変化に応じて最適な内容が変わるため、定期的な見直しが重要です。
また、より良い条件の新商品が登場することもあるため、常に新しい情報にアンテナを張っておくことよいでしょう。
4. 通信費
通信費には、以下のような内容が含まれます。
- スマートフォン料金
- インターネット回線使用料
- 固定電話料金
通信は、プラン変更や他社へのサービス乗り換えにより、大幅な削減が可能な場合もあるでしょう。また、他のサービス(電気など)とのセット割引の利用によって、さらなるコスト削減が実現できるケースも見受けられます。
最後に、難易度が「高い項目」を紹介します。困難度の固定費削減は、大きな効果が期待できるものの、慎重な判断も必要です。
固定費改善で難易度が高いもの
5. 住居費
住居費は、家計の中で最も大きな固定費の1つです。たとえば、以下のような内容が該当します。
- アパート・マンションの家賃
- マンションの管理費
- 住宅ローンの返済
一般的に、住居費は「手取り収入の1/3以内」に抑えるのが望ましいとされています。たとえば、月の手取りが30万円であれば、住居費は10万円以内が理想的です。
家賃を支払っている場合は、より安い物件への引っ越しや、大家との交渉を検討できます。住宅ローンの場合は、借り換えや金利の交渉が選択肢となるでしょう。
住宅ローンの返済に苦労している場合は、専門家への相談をおすすめします。早めの対応が重要であり、多様な救済措置や対処法があります。
6. カーローン
車の購入にあたっては、世帯年収の40%以内に抑えることが賢明です。たとえば、年収600万円の世帯なら、240万円までの車が適切です。
現在のカーローンが負担になっている場合には、以下のような対策を検討しましょう。
- より安価な車への乗り換え
- カーシェアリングサービスの利用
- ローン条件の見直しや借り換え
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固定費の見直しで貯まるお金はどれくらい?具体例で解説
固定費の見直しによる貯金効果について、具体例を挙げて見てみましょう。
大手キャリアから格安SIMに乗り換えることで、月額5,000円程度の節約が可能です。年間で換算すると、60,000円ほどの貯金になります。
電力会社の切り替えで、月額3,300円ほどの削減ができ、年間約4万円ほど節約ができるケースも見受けられます。再生可能エネルギーを選択できるなど、環境面でのメリットが得られることもあるでしょう。
賃貸物件の場合、同じ地域でも駅から少し離れた物件に引っ越すことで、月1万円程度の家賃削減が可能です。年間12万円の貯金になります。
不要な特約を外したり、保障内容を調整することで、月5,000円程度の節約ができる場合もあります。年間6万円の貯金につながるでしょう。
上記の例を合計すると、年間で28万円もの貯金が可能だといえます。固定費の見直しは、一度行えば継続的に効果が得られるため、長期的には大きな金額になります。ただし、個人の状況によって節約できる金額は異なるため、自身の生活スタイルに合わせて検討することが大切です。
固定費見直しの落とし穴に注意!6つのチェックポイント
固定費見直しを実施し、効果的に家計を改善するには、落とし穴に注意することが大切です。固定費見直しで失敗しないためには、以下のポイントを意識するとよいでしょう。
1. 過度な節約を避ける
生活の質を著しく下げるような極端な節約は長続きしません。
たとえば、食費を極端に削減して栄養バランスを崩したり、必要な保険を解約して将来のリスクを高めることは賢明ではありません。趣味や娯楽を完全に断ち切ることでストレスが溜まり、精神的な健康を損なう可能性もあるでしょう。
自分にとって本当に必要なものと、削減可能なものを冷静に見極めることが大切です。無理のない範囲で少しずつ見直しを進め、快適な生活を維持しながら、持続可能な節約を心がけましょう。
2. 定期的な見直しを行う
固定費の管理において、定期的な見直しは欠かせません。経済状況や個人のライフステージは常に変化しており、一度最適化した固定費も時間とともに非効率になる可能性もあるからです。
たとえば、新しい割引プランの登場や、ライフスタイルの変化に伴うニーズの変更などが考えられます。変化に対応するため、半年や1年ごとに「固定費を再評価」する習慣をつけるとよいでしょう。
定期的な見直しは、不要なサービスの発見や、より良い条件への乗り換えの機会を提供します。また継続的な努力が、長期的な家計の健全性につながります。
3. 総合的に判断する
固定費の見直しは、総合的な判断が重要です。単に料金の安さを基準にするのではなく、多角的な視点から評価する姿勢も求められます。
まずは、サービスの質を慎重に吟味しましょう。安価なプランに魅力を感じても、必要な機能が欠如していたり、サポート体制が不十分な可能性もあります。次に、自身のニーズとの適合性を検討します。過剰な機能はムダな出費につながり、一方で機能不足はストレスの原因となりかねません。
将来的な拡張性や、解約時の条件も考慮するとよいでしょう。総合的な判断は、長期的な満足度と経済的利益の両立につながります。
4. 浮いたお金の使い道を決める
節約できたお金は貯蓄や投資に回すなど、目的を持って使うことが重要です。
固定費の見直しによって生まれた余剰資金の活用は、家計管理において重要な要素です。単に支出を減らすだけでなく、浮いたお金を適切に運用することで、より大きな経済的利益を得られるでしょう。
たとえば、「緊急時を考えた貯蓄の強化」「将来の目標達成に向けた投資」「スキルアップ用の教育費用」など、長期的な視点で資金を配分することが大切です。また、ローンの繰り上げ返済に充てれば、利息負担の軽減も可能です。
5. 契約内容をしっかり確認する
固定費の見直しにおいて、契約内容のチェックも重要です。表面的な金額だけでなく、契約の細部にひそむ条件や、制約の確認も不可欠です。
たとえば、「初期費用」「最低利用期間」「解約時の手数料」などの隠れたコストや、「サービスの制限事項」「品質保証の内容」などをチェックしましょう。将来的な料金変更の可能性や、オプションサービスの追加費用なども考慮します。
契約書のむずかしい専門用語にまどわされず、不明点は積極的に問い合わせることが大切です。丁寧な確認作業が、将来的なトラブルや予期せぬ出費を防ぎ、長期的な経済的利益につながります。
6. 複数の選択肢を比較検討する
固定費の見直しにおいて、複数の選択肢を比較することは重要です。1つの選択肢にすぐに飛びつくのではなく、複数の方法を比較することで、最適な方法が見えやすくなります。
少なくとも、3つ以上の選択肢を洗い出すとよいでしょう。オプションの特徴、メリット・デメリットを分析すると効果的です。価格だけでなく、「サービスの質」「カスタマーサポート」「契約条件」「将来的」なども考慮しましょう。
他ユーザーの評価や、専門家の意見も参考にすれば、総合的に判断できます。
今日からスタート!家計スッキリで笑顔の子育てを
固定費の見直しは、長期的な節約効果が期待できる効果的な方法です。まずは取り組みやすい項目から着手し、段階的に改善を進めていくのがコツです。早期に行動を起こすことで、効果をより早く実感できるでしょう。
また、専門家による無料相談サービスの活用もおすすめです。ファイナンシャルプランナーなどのプロフェッショナルは、各家庭の状況に合わせた最適な家計改善策を提案してくれるため、より効率的かつスマートな家計管理が可能になります。
家計の見直しは、単なる節約だけでなく、家族の幸せと安定した子育て環境を実現するための重要なステップです。今日から始めて、明るい未来を築きましょう。