育休中に2人目を妊娠した場合、条件を満たせば育休の延長が可能です。延長できれば、2人目の出産にむけて、ゆっくりと心と体の準備を整えられるでしょう。1人目から2人目の間にブランク期間がないため、手当も途切れず支給されます。そのため、育休延長の可否は、育児や生活に大きな影響を与える重要なポイントだといえます。しかし、育休延長を成功させるには、注意点や方法を知る必要があります。
そこで当記事では、育休延長を希望する人にむけて、具体的な方法や注意点を解説します。育休中に2人目の妊娠を意識している人、すでに2人目を妊娠しいる人は、ぜひ参考にしてください。
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1人目育休中に2人目を妊娠し、育休延長をするメリット
まずは、「1人目の育休中に2人目を妊娠し、育休延長をした場合」のメリットについて解説します。主なメリットは、以下の通りです。
生活リズムの変化による負担が軽減される
1人目育休中に2人目を妊娠し、育休延長をする場合には、そのままの生活リズムで2人目の出産を迎えられます。
妊娠中は、生活リズムの変化も負担になるものです。おなかの赤ちゃんとママの体をいたわるためにも、生活リズムの変化はできるだけ軽減したいといえます。
妊娠しながらの「仕事と保育園の送迎」を避けられる
2人目を妊娠しながら一旦職場復帰をすると、上の子どもを保育園に預けるのが一般的です。上の子どもを保育園に預けると、妊娠しながら「仕事と保育園の送迎」を行なうことになるでしょう。
育休延長ができれば、妊娠しながら「仕事と保育園の送迎」というハードワークを避けられます。2人目の妊娠を理由に「上の子を保育園に預ける」にしても、育休延長ができれば、日中はゆったりと過ごすことも可能です。
保育園の送迎も負担に感じる場合は、ベビーシッターを利用するのも1つの手です。専門のベビーシッターにお願いすれば、仕事が忙しい時や体調が優れない時も、安心して子どもを預けられます。
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上の子どもと過ごす時間を確保できる
2人目の子どもがうまれれば、上の子どもだけと過ごす時間は、大幅に減る可能性があります。2人の子どもとにぎやかに過ごすことも楽しいものの、上の子どもとだけ過ごせる時間はわずかです。
育休延長をし、保育園にも預けない場合には、上の子どもと過ごせる貴重な時間を確保できます。「上の子どもとゆっくり過ごしたかった」という後悔も避けやすくなるでしょう。
1人目育休中に2人目を妊娠し、育休延長をするデメリット
「1人目の育休中に2人目を妊娠し、育休延長をした場合」に、多くのメリットがあるものの、デメリットが存在することも事実です。主なデメリットは、以下の通りです。
職場復帰の時期が遅れる
育休延長をすれば、当然「職場復帰の時期」が延長されます。人の出入りが激しい職場などでは、職場に戻った際に「浦島太郎のような状態」になる可能性もあるでしょう。
また少なからず、育休延長をよく思わない社員も存在するため、風当りが強くなるかもしれません。
長期の育休で職場復帰が不安になるかもしれない
長期の育休で休んでいると、「前のように働けるか?」や「今の生活スタイルに慣れてしまっているから不安」など、職場復帰が不安になるケースも頻繁に見受けられます。
実際に、「社内のメンバー体制」や「使用しているシステムが変更になった」など、自分が育休で休んでいる間に、変化しているものはあるでしょう。
キャリア形成の機会が減る可能性もある
キャリア志向の場合には、長期の育休取得によって、昇進のチャンスを逃す可能性も否定できません。努力して培ったプロジェクトリーダーの座も、いつの間にか後輩にポジションを奪われることもあるでしょう。
しかし職場復帰して再度努力をすれば、新たなキャリアを築き、さらなる可能性を手にできる可能性もあります。そのに注目しておきたいのは、自分に合った柔軟な働き方を実現できる求人を提供するサービスの存在です。【Anycrew転職】を活用すると、「リモート勤務」「フレックス制度」副業」が可能な正社員の求人を通じて、ライフスタイルに最適な働き方を見つけやすいでしょう。
育休を延長できる条件とは?
育児休業は、子どもが1歳になったあとも延長でき、「1歳6か月まで」・「2歳まで」と、最大2回の延長が可能です。とはいえ、単に2人目を妊娠したというだけで、延長できるものではありません。以下で解説するいずれかの条件に合致することで、延長ができます。
子どもが1歳の誕生日に「認可保育園」に入所できなかった場合
認可保育園に申し込んだものの、定員オーバーで入園できなかったケースを指します。(※対象となる保育園はあくまで「認可保育園」であり、「認可外保育園」は対象外です)
育休を延長したい場合には、保育園の落選を証明する「保育所入所保留通知」が必要です。
以前は「不承諾通知書」と呼ばれていたため、不承諾通知書という名称の方が、ピンと来る人もいるでしょう。
配偶者が死亡・ケガ・病気などの理由で、育児が困難な場合
配偶者の死亡や病気などで、1人で育児をせざるを得なくなったものの、1人だと育児が困難なケースを指します。
「自分に該当するか?」がわからない人は、会社を管轄するハローワークに確認してみてください。たとえば会社が東京都新宿区にある場合には、新宿のハローワークに問い合わせます。
※2人目妊娠の「職場への報告方法やタイミング」を知りたい人には、こちらの記事もおすすめです。
育休延長にむけて保育園を落ちる方法はある? (推奨されない)
当記事を読んでくださっている人のなかには、「育休延長にむけて、保育園を落ちる方法」について、知りたい人もいるでしょう。育休を延長するために、保育園をワザと落ちる方法は存在するのでしょうか?
確実に落ちる方法はないものの、落ちやすくなる方法は存在します。ただし、推奨できない方法であるため、実践する場合は自己責任でお願いします。
詳細は以下の通りです。
人気の高倍率保育園に応募する
人気がある高倍率の保育園に応募すれば、「落選の可能性」は高まります。
以下のような保育園は、倍率が高い傾向にあります。
- 駅から近い
- 園庭がある
- 0歳~5歳児クラスまで存在する
とはいえ、上記の条件に該当しても「設立したばかり」の保育園は、低倍率の可能性があるので要注です。なぜなら、設立したばかりで評判がわからないため、様子見する人が一定数において存在するからです。
また市役所や区役所などに確認すれば、各保育園の「昨年度の倍率」を教えてもらえます。
申し込む保育園を1つにしぼる
申し込む保育園の数が増えるほど、受かる可能性は高まります。そのため、落選したい人は申し込む保育園を1つにしぼるとよいでしょう。
ただし自治体によっては、会社への提出書類に「申し込んだ保育園名」が掲載されます。
こうした自治体では、会社に対して、1つの保育園にしか申し込まなかった事実を知られてしまいます。
会社から「なぜ1つの保育園にしか申し込まなかったの?」と聞かれた場合にそなえ、「条件の合う保育園がここしかなかった」など、妥当な理由を用意しておくと安心です。
保育所申込書の「育休の希望延長欄」にチェックを入れる
自治体によっては、保育園の申し込み書類に、育休の延長希望欄を設けていることがあります。育休の延長希望欄とは、「私は育休を延長したいので、保育園の入園を希望しません」と伝えられる項目です。チェックを入れれば、自治体が優先的に落選させてくれます。(とはいえ、必ず落選するとは限りません。)
希望欄がある場合には、チェックを入れましょう。チェックを入れた事実が職場にバレることは、まずありません。万が一バレた場合には、チェックを間違えたなどといえばよいでしょう。
育休延長の注意点
育休の延長をする際に、いくつか注意すべき内容が存在します。注意点を見過ごすと、意図した結果とは異なってしまう可能性があるでしょう。
育休の延長にむけた主な注意点は、以下の通りです。
認可外保育園への申し込みは対象外
保育園の落選による育休延長は、認可保育園のみ(私立・公立は問わない)が対象です。認可外保育園の申し込みに落ちても、育休延長の対象にはなりません。
自分の応募する保育園が、認可か認可外かが判断できない場合には、自治体の保育課で「認可保育園」と「認可外保育園」の一覧などをもらうとよいでしょう。
保育園に空きがあれば入園できてしまう
育休延長を希望しても、応募先の保育園で定員に空きがあれば、入園できてしまいます。そのため、保育園に受かってしまい、育休延長ができないケースも想定しておくことが大切です。
保育園に空きがあり受かった場合にも、保育園の内定を辞退することでもらえる「入所不承諾通知書」の提出によって、育休延長が認められるケースも見受けらます。会社からは「なぜ保育園を辞退するの?」と聞かれる可能性が高いため、納得してもらえる理由も用意しておきましょう。
入園できてしまった場合にそなえ、応募する保育園の見学に行く
前述の通り、育休延長にむけて「保育園に落ちるために対策」を行っても、定員割れによって保育園に受かるケースはあります。そのため、入園できてしまった場合にそなえ、「応募する保育園の見学」に行くことをおすすめします。
実際に、保育園に受かって育休延長ができない場合に、上の子どもを保育園に預ける可能性もあるでしょう。万が一の際に「上の子どもを入園させてもよい保育園か?」を調べておくと、安心です。
育休中にやっておくとよいこと
育休は貴重な時間だといえます。
ここでは、経験者目線で「育休中にやっておくとよいこと」を紹介します。
家事の分担を見直す
育休中はママが家にいる時間が増えるため、ママに家事の負担がかかるケースは多く見受けられます。とくに2人目の妊娠中は、おなかの子どもを気づかうと同時に、上の子どもの面倒も見なくてはいけません。
少しでも早い段階で、パパと話し合ったうえで、家事の分担を見直すとよいでしょう。家事に関する負担を軽減したいと考えている人には、家事代行サービスという選択肢もおすすめです。プロの家事代行スタッフが自宅に訪れ、家事を手伝ってくれるため、忙しい育休中や妊娠中にサポートを受けることで、安心して子どもと向き合えるでしょう。
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今後の働き方について検討する
育休を延長できたとしても、いずれ「職場復帰」もしくは「職場復帰以外の方法」といった選択をとるでしょう。その際に、妊娠前と同じように働けるかについて、イメージしてみることが大切です。
さまざまなケースを想定し、「今後はどういった働き方がベストか?」を考えておくと、自分を見失わずに済みます。
育休明けの働き方について悩む人には、こちらの記事もおすすめです。
復職できない時のためにスキルアップする
2人目を出産後に子育ての大変さを痛感し、「復職はできない」と考える人もいるでしょう。会社から命じられたポジションを受け入れられず、退職という道を選ぶケールもあるかもしれません。
さまざまな事情で復職できない時にそなえ、資格取得や勉強でスキルをつけておくと選択肢が広がります。
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育休中に2人目を妊娠し、育休延長をした人の体験談を紹介
ここでは、育休中に2人目を妊娠し、育休延長をした人の体験談を紹介します。
【Aさんの体験談】 育児と仕事の両立を目指して
Aさんは1人目の育休中に2人目を妊娠し、悩んだ結果、そのまま育休を継続しました。また、育休を延長しながら「育児と仕事を両立させる方法」を考える重要性を強調します。
Aさんは、「育休中に、現職への復帰プランを立て、育児の合間を使い業務内容の把握やスキル習得に努めました」と語ります。業務マニュアルや過去のプロジェクト資料を読み込むことで、自信をもって復職できたと振り返ります。
効率的な時間管理も心掛け、「子どもが昼寝している間に作業を進めることで、育児と仕事のバランスがとれました」と述べます。今後は家庭とキャリアを大切にし、充実した毎日を送りたいと考えているそうです。
【Bさんの体験談】 2人目妊娠と育休延長の決意
育休中に2人目を妊娠したBさんは、育休延長を選ぶことにしました。妊娠中に「上の子の育児に専念できる時間」を確保したい思いが背景にあったそうです。育休を延長したことで、仕事と保育園の送迎を同時に行うストレスがなく、心身ともに余裕が生まれましたと語ります。
しかし、Bさんは復職について悩み続けました。「育休延長を決めた際には復職するつもりでしたが、2人目の育児が想像以上に大変で、結局復職しない選択をしました」と振り返ります。家庭で子育てに専念する決断をしたことで、家族と過ごす時間の大切さを改めて感じたそうです。
【Cさんの体験談】 周囲のサポートの重要性
育休中に2人目を妊娠し、育休を延長したCさんは、周囲からのサポートの重要性を実感しました。家族や友人の支えがなければ、現在の充実した育児生活はなかったとも述べます。「育休が延長されることで、心配や不安も増えるなか、夫が毎晩子どもをお風呂に入れてくれたので、私はリラックスする時間がとれました。精神的な余裕につながり、育児によい影響を与えました」とCさんは振り返ります。
また、友人が定期的に訪れ、子どもを遊ばせながら自分の時間を作ってくれたことも大きかったそうです。「友人とお茶を飲みながら話す時間は、私にとって癒しでした。育児の悩みや喜びをシェアできるので、ストレスが軽減され、安心して子育てに集中できました」と語ります。Cさんは今後も助け合うことで、育児を楽しんでいきたいそうです。
育休を延長したい人からのQ&Aコーナー
ここでは、育休を延長したい人から多く寄せられる質問を紹介します。
Q1. 育休をとる際、事前に職場に何を相談すべきですか?
育休を取得する際には、事前に職場の上司や人事担当者に対し、育休の取得希望時期や期間を相談することが重要です。同時に、業務の引継ぎや復職後の働き方も話し合うことで、職場の理解を得やすくなります。
Q2. 育休が終わったあとの復職が不安です。どうすればよいですか?
復職が不安な場合、育休中に行う業務関連の情報収集が役立ちます。社内のニュースレターやミーティングに参加する、先輩や同僚とやり取りして「業務の変化を理解」しておくと、復職後のスムーズな業務進行が期待できるでしょう。
Q3. 育休中に副業を始められますか?
育休中は基本的に副業を禁止するケースが多いものの、条件によっては認められることがあります。副業を始める前には、就業規則を確認し、必要に応じて上司に相談しておくことが重要です。
育休延長について相談できる4つの場所
育休延長の悩みは、多くの人が抱えるものです。正しい情報を得るには、信頼できる相談先が重要だといえます。
ここでは、育休延長に関して専門的なサポートを受けられる4つの場所を紹介します。それぞれの特色を知り、
社会保険労務士事務所
社会保険労務士は、労働に関する専門知識をもった職業で、育児休業や育休延長の手続きに関しても豊富な知識があります。具体的な手続き方法や条件で悩む場合、専門の社労士に相談することで、適切なアドバイスを受けられる可能性があります。
多くの社会保険労務士事務所では、初回の相談を無料で提供しており、気軽に相談できる点も魅力です。継続的なサポートや具体的な手続き代行を依頼する場合、相談料は1時間あたり5,000円から10,000円程度が相場です。月額顧問契約を結ぶと、1万円から5万円程度で相談し放題のプランもあります。
子育て支援センター
子育て支援センターでは、育児に関する相談や情報提供が受けられることがあります。保育士や子育て経験豊富なスタッフが常駐しており、育休についても専門的な知識をもつスタッフがいれば、相談ができるでしょう。親同士でも交流しやすく、同じ悩みをもつ人とのつながりから、情報を得られる可能性があります。
ただし、子育て支援センターでは、必ずしもアドバイスが受けられるわけではありません。スタッフの経験や専門性に応じて、得られる情報やアドバイスの質に差があることも理解しておくとよいでしょう。
ココナラ
ココナラは、専門家と直接相談できるプラットフォームで、育児の悩みや育休に関する具体的なアドバイスを受けられます。「育児相談」や「育休延長」といったキーワードで検索すれば、育休に詳しい専門家や経験者を見つけやすいでしょう。
ココナラは、社会保険労務士事務所に依頼するよりもリーズナブルなケースが多く、気軽に利用できます。料金設定は出品者により異なるものの、数千円から始められるセッションが多く、予算に合わせて選択できます。また、オンラインで相談ができるため、自宅からリラックスした状態で質問や相談ができるのも大きなメリットです。
各専門家の評価やレビューも確認できるので、自分に合った信頼できるサポートを受けられる可能性が高くなります。
ストアカ
ストアカは、多様な講座をオンラインで提供するプラットフォームです。育児やキャリアに関する講座も提供しており、自分に合った内容を選べます。「育児スキル」や「キャリアアップ」をテーマに検索することで、専門的な講座やワークショップを見つけやすいでしょう。
またストアカの魅力は、選択肢の豊富であり、少人数制・グループ授業・個別指導など、多様な形式の講座が用意されています。オンライン授業も充実しているため、育児中の親にとっても便利です。「開講リクエスト」機能を利用すれば、特定のテーマや内容の講座を講師に提案でき、自分にぴったりの授業を受けられる機会が広がります。
講師のプロフィールや受講者のレビューも確認できるため、安心して利用できます。
育休延長をしたい人は、事前準備が必須!!
2人目妊娠に伴い育休延長を希望する場合、育休に関する正しい知識を身につけることが不可欠です。また「今後の働き方」や「万が一復職できないケース」を考慮し、選択肢を広げる行動をとることも大切です。
また育休延長は、条件を満たさなければ実現できません。そのため、育休延長に詳しい専門家に相談することで、より具体的なアドバイスを受け、失敗しないように意識することが大切です。「ココナラ」や「ストアカ」では、育休や妊娠に関する相談ができる専門家が登録しており、自分に合った講座や相談サービスを見つけられます。
育休延長をしたい人は、正しく行動し、必要な知識を身につけ、専門家のサポートを受けることで、安心して自分に合った選択を実現していきましょう。