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住宅ローン審査の壁に立ち向かう準備はできていますか?
当記事では、住宅ローン審査を有利に進めるための「実践的なアドバイス」をお届けします。審査のポイントや事前準備のコツ、よくある疑問点まで徹底解説しており、情報を活用すれば、審査通過の可能性を大きく高められるはずです。
マイホーム実現への第一歩を踏み出したい場合には、ぜひ当記事を参考にしてください。
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住宅ローン審査_基本的な流れ
まずは、住宅ローンの基本的な流れを理解しましょう。
住宅ローン審査は、基本的に「事前審査」と「本審査」の2段階制になっています。審査を通過したい場合には、各段階の目的や特徴を理解し、適切に準備することが重要です。以下にて、「事前審査」と「本審査」について解説します。審査のプロセスを把握して、マイホームへの道を確実に進みましょう。
事前審査(仮審査):融資可能性の判断
事前審査(仮審査)は、融資の可能性を判断する最初のステップです。主に書類審査を実施し、年収や職歴などの基本情報をチェックします。事前審査を通過すれば本審査に進めるものの、あくまで仮の判断であるため、融資を保証するものではありません。
本審査:実際の融資可否の決定
本審査は、実際の融資可否を決定する重要な段階です。より詳細な書類審査や面談が行われ、「返済能力」や「信用情報」が厳密にチェックされます。購入する物件の担保評価なども含め、総合的に融資の適否が判断されます。
重要ポイント:事前審査通過後も油断禁物
事前審査に通過しても安心は禁物です。本審査ではより厳しい基準が適用され、詳細なチェックが行われるからです。事前審査から本審査までの間に、大きな借入や転職などは避け、慎重に行動することが審査通過のカギとなるでしょう。
住宅ローン審査で重視される6つのポイント
住宅ローン審査では、さまざまな角度から、申込者の返済能力や信用度が評価されます。ここでは、審査でとくに重視される「6つのポイント」を解説します。重視されるポイントを押さえ、審査通過の可能性を高めましょう。
1、勤続年数と雇用形態
勤続年数と雇用形態は、収入の安定性を示す重要な指標であり、一般的に「勤続3年以上の正社員」が望ましいとされています。派遣やアルバイトの場合は、審査が厳しくなる傾向にあります。
対策としては、転職回数を最小限に抑え、安定した職歴をアピールすることが大切です。また、現在の勤務先での実績や将来性をアピールするのも効果的です。
2、信用情報
信用情報とは、過去の借入や返済状況を示すもので、審査において重要視されます。とくに、支払い遅延やブラックリスト歴には注意が必要です。
対策としては、クレジットカードや公共料金などの支払いを確実に行い、延滞を避けることが重要です。また、過去に問題があった場合でも、改善状況をしっかりとアピールすれば、審査に好印象を与えられる可能性があります。
3、年収と返済負担率
年収は、融資可能額を決める重要な要素です。また返済負担率は、月々の返済額が「年収に対して適切か」を判断する指標です。一般的に、返済負担率は、年収の25~30%以内が目安とされます。
年収が低い場合の対策としては、配偶者との収入合算やペアローンの検討が有効です。また、ボーナス返済を活用して月々の返済額を抑えるのも一つの方法です。
4、年齢と返済期間
多くの金融機関では、「申込時:20~70歳未満」「完済時:80歳未満」という基準を設けています。若いうちの申込が有利なものの、年齢が高い場合は返済期間を短くし、頭金を増やすことで対応可能です。また、親子リレー返済や親子ペアローンなど、世代をまたいだ返済方法の検討も一つの選択肢です。
5、健康状態
多くの金融機関では、団体信用生命保険(団信)への加入が住宅ローン契約の条件です。しかし持病がある場合には、通常の団信に加入できず、審査に影響する可能性があります。
対策としては、ワイド団信対応ローンの検討や、団信不要型ローンの利用が考えられます。事前に健康診断を受け、自身の状態を把握しておけば、適切な対応ができるでしょう。健康上の不安があっても、諦めずに「複数の金融機関への相談」をおすすめします。
6、物的担保の情報
物的担保、つまり「購入予定の不動産の価値」も、重要な審査ポイントです。土地や建物の資産価値が高いほど、融資が受けやすくなります。
対策としては、立地や将来性を考慮した適切な物件選びです。物件の耐震性や省エネ性能など、長期的な価値を維持できる要素にも注目しましょう。必要に応じて不動産の専門家にアドバイスを求めるのもよいでしょう。
住宅ローン審査通過に向けた事前準備5ステップ
住宅ローン審査を通過するためには、事前の準備が重要です。以下の5ステップを意識することで、審査の成功率アップが期待できます。
転職は住宅ローン契約後に
住宅ローン審査では、安定した収入が重視されます。転職直後は収入の安定性を評価しにくいため、審査に悪影響を与える可能性があります。できれば、住宅ローン契約後に転職するのが賢明です。
やむを得ず転職する場合には、前職と同業種・同程度以上の収入であることが望ましいでしょう。
大きな金額のローンは控える
住宅ローン審査前には、自動車ローンや高額な家電のローンなど、大きな金額のローンを組むことは避けましょう。複数のローンがあると、返済能力に疑問が生じ、審査に悪影響をおよぼす可能性があるからです。
どうしても必要な場合には、住宅ローン審査後に検討するか、現金での購入をおすすめします。
不要なクレジットカードは解約する
多数のクレジットカードを所持していると、潜在的な借入可能額が大きいと判断され、審査で不利に働くことがあります。使用頻度の低いカードや、年会費の高いカードは解約するとよいでしょう。また、残っているカードの利用限度額を下げることも効果的です。
ただし、メインで使用しているカードは、審査に必要な場合もあるため注意が必要です。
貯蓄を増やし、頭金を用意する
十分な貯蓄と頭金の準備は、住宅ローン審査で高く評価されます。一般的に、住宅価格の「20%程度の頭金」があるとよいとされます。貯蓄を増やすために、不要な出費を見直し、計画的な貯金を心がけましょう。
親族からの贈与や、住宅財形貯蓄の活用も検討するとよいでしょう。
不要な出費を見直したい人には、以下の記事もおすすめです。
収入証明書類を整える
収入証明書類は、審査の重要な資料です。主に必要となるのは、「源泉徴収票」「給与明細書」「所得税の確定申告書」等です。
上述のような収入証明書類は、通常「過去2年分程度」が要求されます。書類をすぐに提出できるよう、整理して保管しておきましょう。自営業の人は、確定申告書に加えて、決算書や納税証明書も必要になるケースが多いです。
住宅ローン審査でよくある質問
つづいて、住宅ローン審査でよくある質問を紹介します。
Q1、事前審査(仮審査)の通過後にローンを組んでもよい?
本審査前のローン契約は避けましょう。本審査を通過した後であっても、念のために融資が実行されるまでは待つことが賢明です。融資実行後なら、他のローンを組んでも問題ありません。
Q2、配偶者の信用情報も審査に影響する?
配偶者が連帯保証人になる場合は影響します。また、配偶者とのペアローンも同様です。個別の状況に応じて対策を練りましょう。
Q3、借りられる最大額を借りても問題ない?
「住宅ローンで融資してもらえる額」イコール「無理なく返済できる金額」ではありません。返済負担率25~30%以内を目安に、無理のない借入額を設定しましょう。
住宅ローン審査の通過に向けた道のり
住宅ローン審査通過には周到な準備が不可欠です。当記事のアドバイスを実践し、専門家のサポートも活用しながら、マイホームの夢を実現しましょう!
「どういった住宅ローンを選べばよいのだろう」
「現在の年収で審査通過はできる?」
といったお悩みを抱える場合にも、プロに相談することをおすすめします。